ヘレン役のエッシー・デイヴィスの、どこか不思議な雰囲気ある存在感も相まって、二人が過ごす屋敷での光景を綴った前半は、不安定でありながらもどこか儚いような多幸感を感じる。
銃乱射事件を扱うことはシビアな問題で
遺族や加害者を美的に映す問題などが
挙げれるが去年の日本でも起こったように
何故そうなったのか、もちろん事件を起こしたことは悲惨ではあるけれどもそこまでに当事者も追い込まれていたのではないかという気持ちになる。
そんなこんなで非難の声が上がりやすさを
孕んでいる作品であるにも関わらず
オーストラリア映画界は高評価で迎え、オーストラリア映画テレビ芸術アカデミー賞で作品賞・監督賞・主演男優賞など8部門を受賞する大絶賛の嵐である。
ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ目当てで鑑賞したがベストアクトと呼べるくらい
役にはまっていて不安定で無邪気な少年ぽさをうまーく演じてて素晴らしかったな。
見終わった直後はリアリティー版の「ジョーカー」のように感じたけど
そんな簡単に片付けていいのかなと色々と考えてしまう。少なくとも理解して受けとめて貰える存在が彼には必要だったんだと思う。
そんな映画。
