starfish45

パリ13区のstarfish45のレビュー・感想・評価

パリ13区(2021年製作の映画)
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現代のパリで生きる男女4人の、生きづらさや葛藤が、恋愛・家族関係を通して描かれる。
あまり説明がなく、全編通して白黒なのも相まって無機質な印象を受けるので、
自分から読み取ろうと意識する必要があるが、街並みの夜景や人の肌が本当にきれいな作品。

パリの街並みというと、石造りで築100年クラスのいかにも”アパルトマン”な建物をイメージするし、それ観たさに作品選んでる節もある。
けれども、本作の舞台である13区オランピアードは、コンクリートの高層団地がニョキニョキと乱立して、チャイナタウンが広がる異質なパリ。どうやら現代のパリを象徴するエリアらしい。

色々と奔放なので、登場人物の行動には共感しかねるが、
それぞれの煩悶には分かるよーと寄り添いたくなる気持ちになった。

カミーユがモテすぎ・都合良すぎで嫌気がさす場面もあったけれど…確かにカッコいいからなぁ。仕方ないのかなぁ。
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