昔図書館でレンタルしてみたものの、ジャケットから暗いバイオレンスものを連想してしまい、気乗りせず。結局観ずに返してしまった作品。
いや、過去の自分もったいなさすぎる…
もっと早く出会いたかった。
正反対のデコボココンビと、頓珍漢で可愛らしいのが憎めないヤクザと警察達が織りなすコメディが、まず良い。爆笑はしないけれど、ブフッと吹き出してしまう程度の、嫌らしくない笑いがコンスタントに来てくれて、飽きない。
序盤、十字架が落ちてテキーラ出てくる辺りで、面白さを確信した。
笑いだけじゃなくて、ヒタヒタと迫る死の影が、主人公2人が好き放題すればするだけ色濃くなってきて、もの悲しさを生んでいるのも味わい深い。
楽しいだけではなく、自分だったらどうするか、を考えずにはいられない。
そして、画が良いよね。
冒頭の人々の足取りが交差するシーン、レモンが転がる所、マーチンとルディがベッドで横たわる所も…
ビジュアル的にも美しいシーンが沢山あった。
