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わたしは最悪。のayellowbirdのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
3.4
デンマークのヨアキム・トリアー監督が手がけ、2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で主演のレナーテ・レインスベが女優賞を受賞、2022年・第94回アカデミー賞で国際長編映画賞と脚本賞の2部門にノミネートされた異色の恋愛ドラマ!
30歳という節目を迎えたユリヤ。これまでもいくつもの才能を無駄にしてきた彼女は、いまだ人生の方向性が定まらずにいた。年上の恋人アクセルはグラフィックノベル作家として成功し、最近しきりに身を固めたがっている。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、そこで若く魅力的なアイヴィンに出会う。ほどなくしてアクセルと別れ、新しい恋愛に身をゆだねたユリヤは、そこに人生の新たな展望を見いだそうとするが…。

フライヤーの見出し “人生は選択、時々運命”を実感する作品! そろそろ身を固めて、子供も欲しいアクセルに対して、まだ今の関係を続けたいユリヤ。結局、アクセルと別れ、アイヴィンと暮らすようになるが、生活が軌道に乗った矢先に、アクセルの体調が思わしくないことを知り…。
恋愛関係を維持するためには、自分の都合や気持ちを相手に伝えるだけでなく、相手の都合や気持ちを推し量る必要がある。だから、どこで押引するのかを見極める選択眼が求められる。でも、自分に正直な人ほど、押し一辺倒になりがち。また、運命という抗えないハードルに躓いてしまう。もっとも、器用に恋の駆け引きができる人は稀。だから、とことん恋愛下手のユリヤに共感を覚えた。
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