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わたしは最悪。のneroliのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.5
■いいのか悪いのかは人生が終わってみないとわからない。■
 
 
30歳という節目を迎えたユリア。
 
仕事について、医学部→心理学部→カメラマン→本屋の店員と方向をコロコロ変える。
 
人生のパートナーについては、結婚するのか?子供を産むのか、産まないのか?迷いながらパートナーを変えてみる。
 
結婚、出産については、30歳というのは一つの節目であり、この悩みはよくわかる。
 
 
仕事については、この設定はちょっと現実的ではないのでは?とは思った。
 
とりあえず医学部を卒業し、精神科に行けば心理学も学べるので、私ならそうする。

私が実際、卒業後産婦人科に在籍していたが、手術の毎日。
 
手術に興味がない私は、以前から精神科と迷っていたので、2年間の研修後に精神科に移った。
 

精神科医は割と多趣味の人が多く、精神科医をしながら何かをする人がいる。
 
カメラを趣味とし、才能が開いて個展を開いている人もいる。

小説を書きたいと以前から言っていた人が、小説家デビューしている。

政治の道に進んでいる人もいる。
 

医学部→精神科→写真を撮ったり、小説、エッセイを書く人というのが現実的であるのではないか?など思ったりしてみていた。
 
 
ユリアの仕事のことは、私的な経験を交えての蛇足の話であるのだが、実際、「人生、これでいいのか?」などと迷うことは、どの年代においても誰にでもある話なのではないか?
 
そう思った時にどう行動すべきか?

私は、自分の心、本心に問いかけてみることが大事であると考える。
 
 
例えば、「人の目を気にして行動してしまう人」が世の中には多いかもしれない。
 
「人の為に」などと言い、自分が本当にしたいことから目を背け、自分の本心、本当にしたいことがわからなくなることが多いと思う。
 
 
主人公のユリアの行動は、本能に従いすぎてある意味羨ましい。
 
結果的にはユリアは、満足した人生を送れる気がする。

今は「わたしは最悪。」と思っているかもしれないけれども、ね。
 
 
 

■エンドロールのボサノバ〜♪■
 
 
エンドロールで、大好きなボサノバが流れ、心地よく家路につくことができた〜♡
 
劇中でもステキな音楽が色々〜♪
 

■Antonio Carlos Jobim & Elis Regina - Águas De Março (Waters Of March) ♪
 
 
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