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わたしは最悪。のdukedukedukeのネタバレレビュー・内容・結末

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

「君は最高」のセリフを言うアクセルにいたく共感してしまうんやけど、優しくて、相手を思いやってる、実も伴ってるけど、結果的に自分の理想を押し付けようとしていることが透けて見えてしまうと言う構造、自分にもあるのかと少し怖くなってしまった。。
各章、初っ端の音楽のセンスと音量のデカさ、めちゃくちゃ良かった、この作品の好きなポイントの一つ。
それぞれのシーンの風景も○
アクセルから逃げるように惹かれて飛び出してしまう演出、周りの時間が止まるシーンは衝動の抑えられなさの表現としてめちゃくちゃグッときてしまった。。
好きだったのはアクセルがラジオ?番組でパネラーとして口論してるシーン。
・アートが癒しでは無いと言う主張・性やコンプレックスへの攻撃になるアートの危険性・フェミニズムの危うさへの言及・アクセルのアートへの想い・ユリアが久々にアクセルを見かけた嬉しさ、短いシーンに詰め込まれたイシューと簡潔さやとっ散らかったままという現代を象徴した終わり方、そして物語の進行も担ってるという、無駄が無くて説教臭く無くて主張のあるキレッキレのシーンでした。
終わった後に外で映画の話をしてる人たちがいて、思わず割って入りたくなるような作品でした。
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