あんず

わたしは最悪。のあんずのレビュー・感想・評価

わたしは最悪。(2021年製作の映画)
4.0
何だかよく分からないけど感情が揺さぶられたり、観終えた後にも考え続ける映画は良い映画だと思うので、そういう意味でこれは良作なんだと思う。けれど、どこがどう良かったのかとか、感想を言葉にするのが難しい。観る前はポップな作品なのかと思っていたけれど、すごく深かったような。

ユリヤの顔つきや表情なのか、言動なのか、自分の苦手な誰かに似ているのか、もしくは自分と重なる部分があるのか、とにかく彼女を見ていてイライラ、モヤモヤすることが多かった。どうしてそんな彼女が男性にモテるのか。それが分からないから私はモテないのか。悩み多き彼女なのだけれど、相談する女友達が一切出て来ないことが不思議だった。そういえば、私の知るモテる女性たちも女友達は少なく、男性や彼氏といる方が楽と言っていたな。

父親とユリヤの関係、過去にどんなエピソードがあったかが分からず、マジックマッシュルームのシーンはビックリ仰天。あれは父への恨み?訣別?

第五章のユリヤの「私の人生なのに傍観者で 脇役しか演じられない」という台詞にはすごく共感した。彼女のいつも【今ここにいる自分ではない自分】を求めている姿は自分と重なる。

オスロの街並み、自然、建物、インテリアみんな素敵でいつか訪れたい街がまた一つ増えた。
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