このレビューはネタバレを含みます
わたしは最悪とは、どういうことだろう?自分はクズである、ってことか?と見ていたら、医学の道に進んで外科は止めて心理療法士を目指し、それも止めてカメラマンになり、でも結局は書店員。そのフラフラ具合が羨ましい。
自伝的な話だなあと思ったけど、それに見せかけているだけなのか?テルマや母の残像とは違った暖かみがあった。
母の残像っぽさはあったかな。
知らない人の結婚パーティーに潜り込んで、恋人同士でもそんなやらない汗の嗅ぎ合いなど良かった。セックスはしないが、セックス以外を全部した、って感じ。
会話が全部良いし、ユリヤの思考や決断も良い。アクセルの「古い映画ばかり見る。これは郷愁ではなく、死への恐怖からだ」というのが良かった。
夜中にじっくり見るのに良い映画。昼間にも見たが。
最後、流産した時のほっとした顔が良かった。軽やかで良かった。
悩みごとに対して、もう悩まなくても良いという解放感が良かった。