ShinichiAndo

コンパートメントNo.6のShinichiAndoのレビュー・感想・評価

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
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フィンランドの留学生による、モスクワから最北端への寝台列車の一人旅を描いた、カンヌ映画祭のグランプリ作品。旅というのは、思いがけず他人と時間を共にすることであり、何が起こるか分からないから面白いのは、まさしく映画の醍醐味と同じなんですよね。そういう意味で、前情報を入れずに鑑賞するのをオススメします!

主人公と同じ目線で旅気分を味わえる作品であり、目的地に着くことがメインではなく、目的地に着くまでの寝台列車の旅がたっぷり描かれているのも良かった。そういう意味で、(絵を描くシーンもあるので)「タイタニック」を思い出していたら、セリフで触れられていてびっくりした。

それと、20年以上前だけど、後輩の自主映画の撮影に参加するために、新宿発の夜行列車に乗って新潟に行った事を思い出しました。座席が普通の椅子だったので腰が痛くなって夜中に目を覚ましたら、山の中の見知らぬ駅に停車していて、真っ暗闇の中、雪が静かに降り積もっていたのが忘れられない。
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