りほ

コンパートメントNo.6のりほのネタバレレビュー・内容・結末

コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

打ち砕かれた時に、誰がに縋って話したくなるし、そこで話を聞いてくれた人のことを、好ましく思う気持ち

かえが聞く存在で甘く見られてるのがわかっていて
彼女の眼差しが好きだっただけだから、死ぬべきなのは私

知識人と鉱夫

最初のクソみたいな絡み方は、彼が職場に行くまでの楽しみ方?人が好き?でもスウェーデン語しか話せない彼とは仲良くならなかった。
見る目あるんだろうなぁ

新聞投げ合う

犬に連れられて素敵な経験をする、たまたま同室での素敵な経験の予期
「たまたま出会った人でも親切なことはある!と思ったらすぐ、不機嫌な同室人」

カメラを取られたやるせなさ。信じてたのに、、なお、彼のことがよく見える。

この場を楽しめれば良くて、連絡先なんていらない彼

恋愛関係になりたいわけではなく、

レセプションに、仕事で、とは言わず「事情があって」というわかってる彼女は、列車で整理できたよう

一緒に連れ添ってくれる彼

なんでそこに行くのかは理解できない、という様子だけど、そこに行きたい理由があるなら一緒に行ったるよ、っていう適度な距離感が良い

そしてまた日常に戻る

偶然の出会いに、空っぽの心が潤っていく過程が、彼女の心からの笑顔が、素敵な作品でした!

第三者だからこそ、の繋がれる形

他のユーザーの感想・評価

旅ってこうであるべきだよなあ
知らない人と相部屋になって仲良くなったり、そのままだったり、その状況を楽しめることが何よりも大事だと思う。

雪と寝台列車の物悲しい雰囲気の絵にポップミュージックがミスマッチなんだけど、そこがよかったなあ
旅は道連れ世は情け、名前のない関係は最高!猛吹雪のなか会話無くはしゃぐシーンがすべて"で良かった。

めずらしくfilmarksで解釈一致、乾杯!な
レビューばかりでついつい流し読みしちゃう〜。出だしのリョーハの言動が生理的に受け付けられず「こりゃ失敗したわ寝るコースかも」と思っていたのも束の間だった。極端な側面がフォーカスされがちな昨今だけど、人間は多面的な生き物だということを静かに思い出させてくれるし、希望を抱く。

ロマンチックと呼ぶにはあまりにも渋く、爪弾きだと信じて疑わない彼らのぎこちなさや、劣等感のシーンの連続で辛く苦いのに…終わってしまえば、やさしい爽やかさに癒されている。
の

のの感想・評価

3.9

リョーハは粗い人に見えるけど、実際は心の素直なまっすぐな人なのだろう。
その真っすぐさが粗く見えてしまう。
不器用な感じがたまらなく良い。


最初の音楽の入りすごい好きだな
どういう人が中から出てくるのかなとかあの音楽と、ドアを開ける入りから想像が膨らんでワクワクする。
やっぱスタートの引きつけ方って大事。

ロードムービーで静かな分、音楽と雪景色がすごくよかった。
音楽もけっこうロックでパンクな感じで、心の叫びなのかな。
どちらも不器用だし、気難しいところがあるけれど、なんとなく居心地が良い距離感が素適だった。もう一度見たい。
乗り物に載っているシーンが多く、見ている途中に少し酔ってしまったので、人によっては注意したほうが良いかも。
mikan

mikanの感想・評価

3.8
🇫🇮から🇷🇺にやって来た女の子がひょんな事から一人ペトログリフを見に行く事に…寝台列車、相席の粗野な男とのロードムービー。
遠い距離と思い出に揺れつつ関係を育む彼女と男を暖かく繊細に描く。
ルル

ルルの感想・評価

1.9

このレビューはネタバレを含みます

男があそこまで主人公に執着するのが分からない(一目惚れだとあんな感じになるのか?)のと、初対面時があんなのでも男を受け入れていく主人公が自分には考えられなくて関心が薄れていった。第一印象が最悪から始まる恋みたいな10代の恋愛ものがして自分には合わなかった。途中で別の男をつれてきた主人公も、それで不機嫌になる男も幼くて好みでない。
ラストの手紙も、普通に愛してると書かれていて「私と話したくて知らないフリしてたんだ」な微笑みの方が自分の好み。自分が教えた言葉が書かれていたのも当たり前で面白くなく、それを言われなくても男を見てたら彼女に好意持ってるの分かるじゃん、と意地悪な見方をするぐらい自分には合わない作品だった。
Yumi88

Yumi88の感想・評価

3.6
自分で言った言葉って、自分に返ってくる。
最後にニヤッとした。
むっつり顔のラウラが 最後に最高の笑顔を見せてくれた!

吹雪の中、ほんのりと、しっかりと、伝わってくる暖かさ。
todo

todoの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

幸せは人間関係で決まると言いますが、
選り好みをせず色々な人と関わって、
自分自身が好ましい”雰囲気”を見つけていきたい、そう思える映画でした。

ラウラはイリーナに恋をしたのではなく、
イリーナが作る雰囲気の一部になりたかったと本人が語ってました。
ただ実はそこに息苦しさを感じていて、
“ここじゃない感”をなんとなく感じている。

1人で行くことになったムルマンスク、
そこで出会ったリョーハ。
リョーハはラウラが今まで自分が描いていた自分の雰囲気とは真逆をいく男。

ただなんだかんだ彼と時間を過ごす中で、
次第に恋に落ちていく。

この恋は、ラウラ自身が新たな経験や体験を通して、彼女自身の描く理想の雰囲気が鮮明になったが故に始まった恋だと思います。

こうやってみると恋に恋してるみたいにな感じですが、作中にあったセリフの様に、
“女性は強い、自分自身の中で自分の幸せを描いている、それに従いなさい”というセリフを踏まえると、ラウラ自身が新たな一歩を踏み出したとも言える思います。

ラストシーンでは連絡先を知らないままリョーハと別れますが、彼が残したメッセージ
”くそったれ”を読んで吹き出し、
前向きに人生を歩んでいく描写になります。
(フィンランド語、彼は愛してるという言葉と勘違いしている。ラウラが間違って教えた)

リョーハとの恋も進展しないかもしれないけど、それも糧にポジティブに進んでいく姿が、爽やかで気持ちが良かったです。

終盤までは陰鬱な雰囲気が漂う演出で、
ラウラの心情を本当に上手く表現しているなと感じました。
ラストシーン含めた光の使い方が感銘を受けました。
斎藤耕一監督の「約束」にいろいろ似てました。
「約束」はワケアリ女、岸惠子とお調子者のショーケンが列車で乗り合わせるお話で、たいへんな傑作です。
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このレビューはネタバレを含みます

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おばあちゃんも同じこと考えてたのかなと思うと切ない