寝台列車の旅で、同室になったふたりが織りなす、むくれ面ばかりのデコボコな人間ドラマ。
孤独感を抱えるフィンランド人女性のラウラは、ロシア北端の町に、ペトログリフを見に行く。列車で同室になったのは、粗野でデリカシーがまるでないロシア人男性のリョーハ。
彼女には、第一印象は最悪。基本的にはいがみあいながらも、リョーハのあけすけに親切な所もある人柄に、徐々に心を開いていくラウラ。
でも仲良くなったのに、急に仲違いしたり
まあ、やきもきさせられます。どっちだよ!
淡々とした展開なのですが、終始すぐ近くで撮影してるかのような密着感のあるカメラワークで、つぶさに人物の表情を切り取っていくので、何気にエモさがあります。
冬のロシアはほんとに寒そう…🥶
着用してるニットが暖かそうだし、お洒落で良かったですね。
終盤の男気には惚れますやろ
でもやっぱり後腐れなし、さっぱりさ。
どっちやねん!
ラウラの表情が解けていく様子がとても良かったし、読後感がすがすがしいです。