たま

ベルイマン島にてのたまのレビュー・感想・評価

ベルイマン島にて(2021年製作の映画)
3.5
映画監督同士のクリスとトニー。
同業種の夫婦って、やりにくいだろうなぁと余計な心配をする。

お互いを、過度にいたわっているようにも見えるのが不自然で、逆にどこかギクシャクしているのを感じられる。

ベルイマン島と呼びれているのは、スウェーデンにある島で、有名な映画監督ベルイマンのゆかりのある場所だから。

創作活動をするのため、そこを訪れた夫婦の話から、クリスの頭に浮かんだプロットをトニーに話し出すところから、映画の構想の映像へと変化する。

そこでの主人公を演じるのは、ミア・ワシコウスカ。

そして、その後はクリスの妄想と化すので、内容は理解しづらくて一瞬「?」となる。妄想の中の主人公はクリス自身ということか。

クリスの抱える、母親と映像作家としての精神的な両立の難しさや、夫への不満。夫の持つ潜在的な性癖。

このベルイマン島で、映画監督同士のカップルはどう落ち着くのか?
それとも落ち着かないのか?

静かな島の風景を見ているだけで、穏やかな気持ちになれるけど、映画にはモヤモヤ感がつきまとう(いい意味で)
たま

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