たま

EO イーオーのたまのレビュー・感想・評価

EO イーオー(2022年製作の映画)
3.0
動物モノは必要以上に、感情移入してしまうので要注意。

でも、そもそも勝手にハートウォーミングな映画かと思ってしまったのがいけなかった。
癒されるというより、気分が落ち込むような映画だった。

ロバは穏やかで感情をあまり表さない。
歩く姿もどこか飄々としている
そんなロバの“EO”の数奇な運命(!?)を描いている。

サーカス団で生きてきたEOが意図せずに放浪の旅に出る。そこで出会う、優しい人間、愚かな人間、偽善な人間、憎むべき人間。。
時として自然界のリアルさもEOの目線で映し出す。

見るにつれて、地球は人間以外の生き物には、生きづらい場所なんだと、再認識させられ悲しくなる。
だけど、そういう私自身も間違いなく偽善者だ。

映画の評価を下げてしまったのは、イザベル・ユペールが出てくるエピソードの価値を見いだせなかったから。

たくさんの牛の行進に、たった一頭のロバが紛れているのが、なんとも可愛らしいが…

ラストが曖昧で終わるのをいいことに、勝手にEOの放浪の旅が、その後も飄々と続くと妄想している…
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