リチャード・リンクレイター監督と言うと、しっとりした作品を思い浮かべてしまうけど、かなりコミカルに振り切りましたね。
ケイト・ブランシェットもすっかりノリノリで演じていたように感じました。
人嫌いのキャラクターだけど、陰鬱ではなく行動が突飛という感じ。
元天才建築家バーナデットは現在、シアトルで夫と娘と人知れず(?)暮らしている。
バーナデットの過去の功績を、ネットで検索したドキュメンタリー番組で表したり、ローレンス・フィッシュバーンとの再会で語る、バーナデットの言葉に、表舞台から消えた後の心情を想像させたり、その辺はなかなか巧みな演出だったな。
当時のバーナデットは有名になったり、クリエイティブな部分でもプレッシャーもあったのかな。
自分自身を取り戻すためには、殻をブチ破る必要がある。
そのために、この映画で用意されたのは「南極旅行」
極限の土地まで行って自分自身を見つめ直すという物語。
隣人とのイザコザ、プチ土砂崩れがあったり、FBIが出てきたり…
ドタバタコメディっぽさが気になったけど…
ラストも少し壮大すぎません?