日本の伝承“百物語”をモチーフにしたニュージーランドのホラー。
という、かなり異色の存在感を放つ作品。
「百物語をする若者パート」と、彼らの語る「怪談パート」が交互に展開する。怪談それぞれの作り手が違うっぽく、映画に一貫した恐怖の方向性や質感、映像の個性がない(各々が語る怪談、という性質上これは良いのかもだけど)上、想像を要したり、日本のネット怪談で一時期乱発したような“宙ぶらりんオチ=リアリティ”的なストーリーテリングだったり、ジャンプスケア多めだったりするので、これらに「実話っぽさ・リアリティ」を感じる人じゃないと怖さを感じられない気はする。
個人的には、素直に「怖！！！」となれる怪談が一つも無かった。
若者パートはキャラぶれ(クソ怪談やめたい！と言ってた奴が、他のやつがやめたい！となったとき賛同するどころか今度は宥めて継続させようとする)が気になったが、ネタは怪談っぽくて好き。
