Mackey

お早よう ニューデジタルリマスターのMackeyのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

新興住宅地の各家庭の人間模様とその交流が軽いタッチで描かれており、物価の高騰や定年退職、テレビの普及に対する懸念など影が刺す部分もあるけどそういったシリアスな描写はかなり少ない。

子供の遊びや言動、近所間の噂話の顛末がコメディとして描かれてるが、それが可愛かったり、あまりにくだらなかったり。
劇中で流れる音楽もコメディっぽい明るくとぼけた感じ。

ラスト、末っ子がカメラに向かって「(お父さんが)笑ってる」と言う場面は、いいシーンなんだろうけど、これまで見た小津作品であんまり見ない表現だったから妙な感じがしてギョッとした。
景色を映さずにそれについて言及する人物を写す撮り方はたくさんあったけど、人物の表情に対して同じことをしているのは同監督作で初めて見た。

おばあちゃんのボヤキが辛辣で怖い。
勇ちゃんがあざといぐらい可愛らしい。
あと三宅邦子が綺麗。
Mackey

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