村シリーズ3作目。
今回も個人的にはそこそこ楽しんで見られたので満足している。
今作も村シリーズの前2作の例に漏れず、
前半部分の描写・演出が面白かったのが良かった。
特にスマホの使い方が上手く、中でもSiriちゃんの暴走シーンが気に入っている。
雑なCGを使った派手なグロシーンも…まぁシリーズのお約束だしね！良いと思います！ハイ！
打って変わって残念だったのは本筋だ。
元ネタとなった『牛の首』は犬鳴トンネルやコトリバコよりも前から存在する怪談？だったようで、あの小松左京も小説の題材にもしているらしい。
この話のキモは「結局中身がない」という落語的なオチそのもので、そこが面白い故に愛され語り継がれてきたのに、今作はその中身を作ってしまうという、めちゃくちゃ野暮な事をしてしまったのだ。
そしてその上で既存のホラー作品を彷彿とさせるような新鮮味の欠片もないネタを出してきた。
これでは『牛の首』の話を楽しんでいた人達にも失礼ではなかろうか。(コーエーにも失礼な気がする)
もっとオリジナルな箇所にパワーがあると良かったのだが。ううむ。
