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健太郎さんのkazataのレビュー・感想・評価

健太郎さん(2019年製作の映画)
2.5
高木駿輝監督にフォローして頂いた縁もあってウォッチしましたが……感想はNo忖度で正直に!m(__)m

オープニングとラストの対比こそが全て……でしたね。
(どうせなら妹ちゃんは口の周りをソースでベッタリと汚すぐらいの食べ方をして欲しかったけど…)
(現状の色調だとせっかくの汚れ具合=禍々しさが目立たなくてもったいないような…)

う〜ん、もっとシュールに振り切ればシャマラン監督っぽいカルト系ホラーに、または音演出(劇伴が全く合っていない気がする…)とか撮影面で不穏さを醸し出せたらランティモス監督っぽいサイコスリラーに、あるいはよりバイオレンスかつ不条理に徹したらハネケ監督っぽい胸糞サスペンスになっていたかも。
(この手のホラーの場合は"思わず笑っちゃうシーン"があった方が、最終的な怖さと言うか"不穏さ"が際立つと思う)

(あと一年前のテロップは不要かと…)


(以下、若干ネタバレです…↓)


「健太郎さん=罪悪感」ということはわかった上で、健太郎さんを巡っては「妹/それ以外の家族」で分けられるはずだから、もっと「健太郎さんと妹の間の歪な良好関係」が描けていれば、より"薄気味悪さ"が感じられてゾッとなったはず。

それと、家のリビング(=家族のメタファー)をメチャクチャにしたのは健太郎さんじゃなくて妹以外の家族(メインは母親かな)であるべきじゃないの?

ついでに"オフになってる問題"でもう一つ……兄の件もちゃんとオンで見せるべき!現状だと反撃食らって負傷みたいになってるけど、健太郎さんが加害者になることなく兄が自爆=自傷する展開の方がよくない?
(健太郎さんを復讐鬼として描きたいとしたら……父母に比べて兄に対する仕打ちが厳し過ぎやしないか?)
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