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スーパーマン III/電子の要塞のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.4
四部作×4シリーズ、グルグルローテーション。Part.Ⅱ。
3周目②。

1978年のⅠ、1981年のⅡ、1983年のⅢ。
この間の特殊効果の進歩がなかなかすごい。

このⅢともなると、スーパーマンの飛行シーンとかもかなり自然な感じになってきている。
そして、ちょっとバブルな感じで、セットや爆破のシーンも今までよりもスケールがでかくなっている。

1983年と言えば、ファミコンが発売された年。
だから、本作もパソコンの原型のような一般人も使えるモニター付きのコンピューターの普及をテーマにしている。

スーパーマンを追いかけるシーンにもファミコンのゲーム画面みたいな演出も為されている。

今まではリアルな紙、手渡し、窓口、口頭、みたいな仕事がすべて電子化されていく。
電子化され、ちっぽけなコンピューターにインプットされる情報を処理して事が進む。

そんな生活環境の進化への不安などの風刺が含まれている。

その風刺がかなり冒頭から根付いていて、そこからあの最後の“電子の要塞での戦い”、になる。

クリプトナイトで、スーパーマンがまた弱ってしまったりするいつものパターンもありつつ、最後のアレ。ラスボス。

この技術力でそれをやってしまうからアレなのかも知れないが、今のDCコミックやMarvelコミックヒーローにも通じるラスボスの出来上がり感っぽさはあった。

そして、完全無欠の超無敵スーパーマンではあるが、どこか人間味があって、なんだかんだと何をするにも苦戦を強いる様は、“みんなの味方”として応援はしたくなる。
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