やったカニ

アリスとテレスのまぼろし工場のやったカニのレビュー・感想・評価

4.5
「生きる」とか「人を好きになる」とかいう直球なテーマに対し、的確にセンター返しで回答を出す。長編アニメーション自体久しぶりに観たが、こんなにも素直でわかりやすいテーマの映画も久しぶりに観た。
反対に、登場人物やセリフの演出は、岡田麿里という作家の個性がかなり濃く滲んでいて好みが分かれる部分ではある。
おれは『さよならの朝に~』を観たことが無かったので岡田麿里の監督作は初めて。『アリスとテレス~』で見受けられる岡田麿里の個性は個人的にすごく好きだった。
特に長尺キスシーンは、それまでのローテンポ気味の展開の緩急で、くさいセリフ回しも表情にも驚いた。
なんか知らないけど個人的にぶっ刺さった映画だ。
全体を通して「好き」に多様な解釈がされていて良かった。
やったカニ

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