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アリスとテレスのまぼろし工場のZZZのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

痛すぎる青春、岡田麿里さんらしい要素が感じられて、共感はできないがコレコレとなれる
話がすごいややこしかったので整理してみる

・時間が止まってしまった世界(A)では、心に大きな変化や成長があると消されてしまうから、最初の工場爆発時点での自分を維持することを余儀なくされていていて、みんな退屈な日々を送っている
・ただ、世界Aから抜け出させれば、という希望も持っていた
・実際には世界Aは幻で、現実に戻ることができないうえ、自分たちも不確かな存在となる
・そんな幻の世界に、(盆の夜に?)紛れ込んでしまったのがイツミ
・しかも進行する現実世界での、ムツミとマサムネの子ども
・なんやかやで現実世界にイツミを戻す
・イツミを通してお互いが好きだとわかったムツミ&マサムネ
・世界Aはこれからも幻であり、いつまで続くのかもわからないが、分かったことは、この世界にいながら、痛みを感じ、人を愛し、夢を持つことができる
・👆そしてこれは、イツミがいる世界Aでは難しいことだったが、いなくなったことでその後の世界Aではそうすることができるようになったのかもしれない
・そう思うと、ムツミやマサムネの言葉通り、イツミを現実世界に戻すことはイツミのためといいながら、自分らのためってのもデカイ気がする
・結局、世界Aは廃墟スポットと化し、イツミが人間らしくなった数年後には、廃墟スポットとしての人気もなくなり、人が寄り付かなくなっている
・ただ、鉄の廃材で作られたような鳥居や人々が残した「忘れないから」という文字から、幻のはずだったあの世界Aはやはり確かに存在したと思われる
👆神隠しってことで消えたイツミの世界も実在したし、幻の世界も実在したっぽい。千と千尋をイメージすれば全然理解できる世界観。けどどっちの世界も、人間(と見せられてるだけ。幻世界のみなさんは妖怪みたいなもんだったってことだよね、、?)だから分かりづらい。(いやでもシュタゲみたいに並行世界てのもあるのかなって思ったけど明らかに現実と幻って言ってたからなあ・・)
一番の謎は
幻世界がなんで生まれたかっていうと、それはやっぱり現実を生きられない人間どもが多いからなんだと思うけど、そこでどれだけムツミやマサムネが心を変えたって、現実世界になんの影響も与えていないようにみえること。
あれ。やっぱりよく分からないこの話・・・
この話に意味付けするとしたらイツミ側の変化がないといけないと思うけど、そうすると「初めての失恋」がそんなにデカイことだったん・・?恋愛なんてまだ知らない、お祭りでおもちゃ買ってもらえなくていじけてたちびちゃんだったじゃん・・?
「幻世界は存在しなかった」「記憶を失ったイツミが自分の父や母の過去を知るために幻の旅をしてた」っていうオチのほうが、まだなんかしっくりくる気がする。
でアリスとテレスってなんだった?!?いつ出てくるかと待っていたのに。知を愛するのアリストテレスってことなのかな?
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