yoshi

アリスとテレスのまぼろし工場のyoshiのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

新海誠アンチなんですが、MAPPA、良いぞ!!もっとやれ!!!と思った。

舞台はアニメ映画あるあるの田舎!学生!青空!海!ですが、マジで背景がうますぎる。冬の乾いた空気とか、ほおに溶けて水になる雪とか、夏の地面から来る熱波とか、ちょーリアル。
新海誠は綺麗にしすぎてファンタジーすぎるから、これくらいのリアル感待ってましたって感じでした。

ただ、シナリオはものすごく良いんだけどキャラデザがみんなほぼ同じ顔だし、「心のひび割れ」という単語もかなり幼稚な感じがして、世界が終わるのにその単語が出てくるたび、こいつら本気で焦ってんのかな?と思ってしまった。笑

そして、キャッチコピーの恋する衝動が世界をうんたらも、いやいやそんな軽いもんじゃないだろと。セカチューを思い出してしまった。どうも見る気が失せるベタさ。もう一歩踏み込んで欲しかった。

むつみは登場からマジで嫌な奴だなと思ったけど、後半は、正宗といつみに愛を持って厳しく接していたのだなと理解できたのは良かった。
いつみが実の父親に恋していたオチはちょっと受け付けられない性癖でした。
正宗はピュアすぎる。こんな学生おらん。ちょっとダークな部分もあって欲しかった。笑
いつみとむつみはいつ恋に落ちたんすか???好きになる要素あった???まあでも学生の恋愛って「なんか知らんけど惹かれる」が始まりかもな…とも思えた。
断定ができないから釈然としない感じも否めない。

そしてタイトル回収がちゃんと出来ているかどうかが微妙。ここが最大のグレーゾーン。アリスとテレスが出てくるわけではないし、まぼろし工場とは言ってるが別に工場はちゃんと実在してるし、なぜこのタイトルにしたのかわからん………
解説や考察記事読めばわかるのかもしれないけど、全体的にぼや〜っとしてるので、「あーなんだっけあの主人公があの花のメンマに似てるやつ!」とか「空に日々入って時空越えるやつ!」って感じでしか今後も思い出せないと思う。
追記:あの花のシナリオ作者がこの作品を書いたと後から知って若干納得しています。どんだけオン眉ロリ好きなん。

だがしかしこの作品により一定数の中高生たちは性癖を歪められるだろうなとも思える。
唸ってしまう部分も多くありましたが、飽きはしなかった。
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