takanoひねもすのたり

第8日の夜のtakanoひねもすのたりのネタバレレビュー・内容・結末

第8日の夜(2021年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

むかしむかし、邪悪な妖怪がおりました。釈迦仏はそれの者の赤い目と黒い目と別々に遠い地に封印し、そして弟子達に伝えました。

………さて現在、ある学者が自説を裏付けるため調査を重ね……ある物を発掘しやがります。それは釈迦仏が封印した赤い目の舎利容器でした。

という冒頭から始まる韓国オカルト+ミステリー。
次々と発見される変死体の謎から、封印を守る者の奔走と、そして最後は魔祓い対決。

舎利容器に封印した邪悪な黒い目と赤い目。
(普通は塔なんですが、持ち運び出来る舎利容器に改造したのがオカルト好きなツボを押すなあw)

伝説『赤い目は7つの飛び石(人間に取り憑いて)で黒い目の元へゆき、両目が揃うと妖怪が蘇る』が現実での気配を感じた、黒い目を封じた舎利容器の封印寺のハジョン和尚。
それを防ぐため修行僧のチョンソクに舎利容器と還俗していたソナ和尚の元へ伝言をたくした。
しかしその道中で黒い目を封じた舎利容器をチョンソクは紛失してしまう(とろい……)

登場人物の相関と後出しの謎解きが一気呵成に説明されるので、ロジックを整理したい場合は少し面倒い。
(登場人物に因果関係があり、それが和尚と修行僧、刑事と部下、学者と処女菩薩エラン、学者と瞑想クラブ……こんだけある……)

前半〜中盤辺り迄は結構良かった。
飛び石になった人間の『ガキっ』『ボキっ』なヘンテコな動作と不気味な笑顔とか、裏道の細い住宅の細道をぐるぐる逃げ走る絵とか、暗くて湿っぽくて陰の気が漂う雰囲気が好き。
修行僧チョンソクの天然な明るさもいいキャラ設定だと思う。

処女菩薩(エラン)の存在が『誘惑する者』
に関するところは、概ね把握出来たと思うけど、ややこしいwwwwww

煩悶(黒い目-絶望)煩悩(赤い目-怒り)
ということらしい。

終盤のクライマックスがちょっとなあ……CGがショボいのはご愛嬌と思えど、落とし方が(演出方面で)あまりうまくないんでない?
先輩後輩の絆、和尚と修行僧の関係の二重の涙腺刺激モードが入るのベタ過ぎて、もうちょいうまく何とかこう……半端……もごもご。

でも不気味笑顔JKのインパクトがかなりあったので少し加点。彼女の存在強いwww