韓国ものは数えるほどしか観てないけど、これも他韓国作品に違わず面白かった！ソマリアで内戦に巻き込まれた南北の大使館員と家族の脱出劇。戦闘下での南北接触という二重の緊迫感。極限下で徐々に生まれてくる心の交流。しかも実話ベースだというから驚き。直前に、途中まで観て止めたVIVANTでの欲求不満をしっかり晴らしてくれスッキリ。あれだけお金使って同じ海外ロケやっても壮大さはモンゴルの景色だけで、陳腐さから脱しきれない日本作品。この歴然とした日韓作品のクオリティの差よ…。それにしても南北両陣営、最後ポーカーフェイスで別れたのに、こんな国家間の秘密を白日の下に晒し、映画化OKになった経緯はなんだったんだろう？あと海外駐在大使の任務は、国の威信を賭けた「外交」なんだということを改めて思い出させてもくれた。文化交流やパーティ等はそのほんの一環で、天下りやご褒美バカンス的任務なんかじゃない。大使の仕事やその成果が国民に知らされることなんて全くないし、国家機密に関わるとか言いそうだけど、知ってみたい。日本は、世界中の狡猾でクレバーな諸外国相手に対等に渡り合えているんだろうか？うーん。
