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ボゴタ: 彷徨いの地のIPPOのレビュー・感想・評価

ボゴタ: 彷徨いの地(2024年製作の映画)
2.5
ネトフリ製作の『ロ・ギワン』と並び、ソン・ジュンギは海外舞台の映画に臨み、世界を見据えたスタンスを示す韓国若手俳優の先陣を切った印象。頑張ってほしいね、良い役者だもの。けどまだまだ作品選びは暗中模索の印象が大きく惜しい。

アジア通貨危機による失業でアメリカに渡る事を決めたとある一家。中継地点のコロンビア ボゴタで全財産を奪われやむ無く現地の韓国人コミュニティの助けで食い繋ぎの生活を送る羽目に。しかし一人息子のクッキ(ソン・ジュンギ演)は何かとボゴタの韓国人のリーダー達に目をかけられ、ボゴタの商人として這い上がっていく。

…とまぁ、大枠は貧しい韓国人青年のサクセスストーリーなんだが…
結局散りばめられたコンテンツが裏切り、独占、闇取引、暴力、メンヘラなどなど韓国映画王道の要素ばかりで…え、なんか期待と違うんだけど…感が満載。コロンビアの生活文化とか弱く、ただの詐欺大国にしか映らないのは大丈夫かいな。

純情青年の笑いあり涙ありのサクセスストーリーをみんな期待していたんじゃないかなぁ…てか主人公一家、ある程度儲けたなら無難に韓国に帰って食堂でも開くべきでしょ〜、そんなにコロンビア良い場所かな!?笑

個人的には朝鮮族の苦悩を描いた『ロ・ギワン』の方が内容的には胸に響いた。
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