たじたじ

戦場のピアニストのたじたじのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
3.0
名前だけしか知らずピアニストが戦場でピアノを弾きまくる話と思っていたら全然違うかった。

ポーランドにドイツ軍が侵攻してユダヤ人を迫害していたのはあまり詳しく知らなかったから、ユダヤ人はカフェや公園にも行けなかったこと、所持金に上限があったこと、ゲットーと呼ばれる地区に強制的に移住させられてたことなど、歴史を学ぶのによい機会になった。

ユダヤ人というだけで不当な扱いを受ける不条理。何も悪いことをしていないのに息を潜めて暮らす息苦しさがリアルに感じられた。でも、ドイツ人というだけで全員を悪者と一括りにするのも違う。ユダヤ人にも悪い人がいれば、ドイツ人にも良い人はいる。「○○人」だけで決めつけないこと、偏見を持たないことの大切さをあらためて実感した。

何回も死に目はあったのに命からがら逃げ出して、潜伏しながら生き延びるのがすごい。これが事実なのもすごい。
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