これは個人的にボンド映画のベストです。「ドクターノオ」のアップグレード版、スキル運動の映画ですね。
なんといってもフィオナ役のルチアナパルッツィという女優さんが素晴らしくて、彼女が登場するだけでまたたく間に画面がイタリア映画になりますよね。また、このフィオナにしろボスのラルゴにしろ、行いにたいして個人の思想でなくスペクターへの忠誠のみあるという、これまた犯罪一途な悪党ぶりが大変魅力的なんですね。
水中のシーンはどれも素晴らしいのですが、ラルゴが爆撃機を回収する淡々としたシークエンスはドキュメンタリーを見ているようでとくにお気に入りです。
スペクターの会議室やナッソーでの宿の内装はケンアダムの魅力を堪能できますし、爆走するディスコボランテのスクリーンプロセスはありえなさが襲ってくる迫力があります
