Jun

007/サンダーボール作戦のJunのレビュー・感想・評価

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)
3.8
アバンタイトルのアクションが本格的に取り入れられ、シリーズを象徴する骨子が4作目にして完成されたと言えるのではないだろうか。デズモンド・ルウェリン演じるQのキャラクターも確立され、説明にまともに耳を傾けない不真面目なボンドとのやりとり、矢継ぎ早に紹介される新兵器の下りにも安定感を覚える。初の水中戦は力の入れ具合が見て取れ、クライマックスの敵味方入り乱れての海底戦闘シーンは充実した出来栄えだ。

様々な新兵器を繰り出して観る者を魅了する一方で、地に足の着いたスパイ活劇としての描写に徹した「007/サンダーボール作戦」。このSFと呼べそうで超えないギリギリのラインもシリーズの人気の秘訣かもしれない。(まぁ、次作「007は二度死ぬ」では宇宙船が登場してSF色が強くなっているのだけれど…笑)
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