ジャンリュック

007/サンダーボール作戦のジャンリュックのレビュー・感想・評価

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)
4.0
『ラストナイト・イン・ソーホー』の60年代シーンで、この『サンダーボール作戦』の劇場公開の大きな看板が出てきた😆なんだかその頃に行った気分で、この映画を観たくなった。

これがシリーズ4作目、それまでに、シリアスな『ロシアより愛をこめて』から超娯楽路線の『ゴールドフィンガー』へと、映画の作風を左右に目いっぱい振り切ってきた後で、振り子の真ん中‥より少し娯楽寄りに着地させた感じかな。
とてもバランスの良い作品に思える。

ショーン・コネリーもボンドとして脂の乗り切った頃に見えるし、
ストーリー的にも、核爆弾を強奪する時の手順なんて、いかにもスパイ映画っぽくて面白い。

初めて観た時はちょっと地味に感じたんだけど、噛めば噛むほど味が出る感じで、今ではかなり好きな一作。



▽その他雑感
①ガンバレルシークエンスに、初めてコネリー本人が登場!ちょっとヨロケてるけど。

②007と言えばお馴染みのサメだけど、確かこの時が初サメ🦈。
『ジョーズ』がサメ映画ジャンルを確立する10年以上も前に、先見の明かな。

③スペクター会議と00(ダブルオー)会議開催!
ところで、00会議で配られた資料に “O.H.M.S.S.”の文字が。
これ、On Her Majesty’s Secret Service (=後の『女王陛下の007』の原題)の略ですよね。