くーみん

THE MOLE(ザ・モール)のくーみんのレビュー・感想・評価

THE MOLE(ザ・モール)(2020年製作の映画)
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中々の告発やった。多分、今まで見てきた中で、1番の告発やと思う。途中、これは本当にドキュメンタリーなのかと疑うぐらい....

内容としては、主人公ウルリク(料理人)が北朝鮮の闇を暴こうと、KFA(朝鮮親善協会)に約10年に渡り潜入捜査を続け、その一部始終を記録したドキュメンタリー。
主人公ウルリクは、武器や麻薬を製造し輸出している北朝鮮の秘密組織に接触し、商談にまで踏み込み、ついにウカンダの島に武器や麻薬を製造する工場を建設する契約を取り交わすことに成功してしまったのである。

最後、監督マッツ・ブリュガーがウルリクの原稿スピーチを作っていたことが明かされたり、KFAの会長アレハンドロへの欺き方が怖すぎた。これは、人間不信になる。

KFA(朝鮮親善協会)とは、スペインを拠点とする北朝鮮との友好協会。KFAは北朝鮮を地上の楽園と考える人々の国際的な大組織。KFAの会員の多くは失業中である。

欧州各国に北朝鮮愛好家が多く存在しており、その人たちが定期的に北朝鮮を訪問し、そこから闇ビジネスを発展させたりしていることに、衝撃やった。

料理人ウルリクは、スパイ活動から日常生活に戻るのは難しいだろう。
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