すごく邦画的なハリウッド映画。
父親(ヒュー・ジャックマン)は若い女(ヴァネッサ・カービー)と不倫の上、妻子を捨てて家を出て、今は新しい妻との間にも赤ちゃんが生まれ幸せに暮らしている。
そこに、母親(ローラ・ダーン)と折り合いが悪いと、高校生の息子が転がり込んでくる。
母を捨てて他の女と住んでる家に、17歳の少年が同居したいかなぁ? 荷物の中にぬいぐるみ入れてる段階で、かなりの子供なんだが…
しかも息子のニコラスは不登校で、鬱で、リストカットの常習者だった。
父親のピーターはなんとかニコラスの心を開こうと彼なりに努力はするのだが、成功者のピーターは「学校に行け」「どうして行かないんだ?」と問い詰めるばかりで、逆にニコラスを追い詰めていく。
親の離婚と思春期の子供のナイーブな心。こういう家族の複雑な心理描写って邦画に多いし、邦画が得意なジャンルなんだけど、
「他の女を愛した俺が悪いのか⁉︎」って息子に開き直っちゃうところはアメリカだなぁって。
伏線もあったからの嫌〜な予感しかしなかったけど、最後は「えー!やっぱり」って、思った通りになっちゃった。なんか救いがないなぁ。
ウルヴァリンを卒業したヒュー・ジャックマンの熱演は素晴らしいが、好きな映画じゃないなぁ。