けーな

人生は、時々晴れのけーなのレビュー・感想・評価

人生は、時々晴れ(2002年製作の映画)
3.7
イギリスの庶民の家族(特に下層階級)が、日々の生活の中で抱く心情を巧みに描くマイク・リー監督作。私は、「ヴェラ・ドレイク」と「秘密と嘘」で、とても心を揺さぶられたのだけれども、今作も、なかなか良かった。

出てくる人達、みんな癖あって、観ていてイラッとしてくる。「もうちょっとこうした方がいいんじゃないの?」とか「それは、やめた方がいい」なんて、彼らの態度や言動を批判したくなるのだけれど、生活が苦しくて、日々を生きるのに精一杯だと、あんな風にもなっちゃうんだろうなと思ったり。日本にも、似た家族、いっぱいいるだろうなと思ったりした。

終盤の、レスリー・マンヴィルとティモシー・スポール演じる夫婦の会話を聞いて、胸に刺さるものがあった。長年夫婦やってると、そんなつもりないのに、相手をないがしろにしているような態度を取ってることある。2人の会話を聞いていて、とても反省させられた。そして、何より驚くのは、映画内のセリフ全て、俳優達の即興だということ。マイク・リー監督は、いつもそう。

さらに、マイク・リー監督作品には、常連の俳優がいて、レスリー・マンヴィル、ティモシー・スポール、サリー・ホーキンス、ダニエル・メイズ、ルース・シーン。みんな、それぞれのキャラクターの雰囲気をとても巧みに演じていたと思う。

ダニエル・メイズ演じる男、アイツが1番最低だった。

おデブの息子、似てるなと思ってたら、やっぱりジェームズ・コーデンだった。
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