のんchan

人生は、時々晴れののんchanのレビュー・感想・評価

人生は、時々晴れ(2002年製作の映画)
3.7
私はケン・ローチが好きなのですが、イギリスにはまだ名匠と付く方が沢山いますね。その1人マイク・リー監督。
この監督の有名作はやはり『秘密と嘘』が1番かな?
舞台出身監督の特徴は、どの作品も即興的に俳優達と作り上げる作風らしく、この作品もパワフルに即興演出をしたとの事。

ただ、興味のある方でも128分を観続けられるのは年齢を選ぶと思います。
40代半ば以降の方、人生をある程度に経験を積んでからの方には、ひしひしと理解出来るかな?と。

人間の持つ悲しみ、やるせなさ、虚しさ、生きる意味、家族というもの....
生きていくうちに知らず知らずに心に澱(おり)のようなものが溜まっていく....
そーいう事を痛感出来る年代向けの作品かな?と感じました。


このドラマはロンドンで生きる普通の人々(低所得者)3世帯を中心に描かれています。が、ずど〜んと重くて,辛くて,心にのしかかってくるような映画です。

そして,その重さと暗さがとてもリアル。途中で止めようか?と思うような暗さがあるのです。
なぜって役者の誰一人として笑顔がないから‼️
でもなぜか観続けてしまう。このまま引っ張ってどんな結末が来るのかを観届けたくなったから。


やはり名匠と言われる理由はしっかりと最後に表れます。
最後に夫婦で抱き合って、涙ぐみながらの安堵の笑顔が見られます。
そして、カメラ自体を変えた?と思うほどに、写し方?役者も表情がガラッと変わります。最後まで観て大正解‼️


※夫婦が長くなっても、ハグしてキスしないとダメなんだよ👩‍❤️‍👨
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