電気羊

流浪の月の電気羊のレビュー・感想・評価

流浪の月(2022年製作の映画)
4.0
広瀬すずちゃんの濃厚なベロチューと乳揉みシーンが見れるドロドロとしながらも、切ない恋愛ドラマ。

10歳の時に両親から捨てられた広瀬すずちゃんは叔母さんの家に引き取られるが、その家の息子に性的虐待を受けていた。
家に帰りたくない、すずちゃんは雨の日に公園のベンチで傘も差さずにびしょ濡れになっているところを、通りがかった大学生=松坂桃李により拾われる。

松坂桃李はロリコンの性癖を持っていたが、すずちゃんには手を出さずただ住居と食事を提供するだけの関係だった。
だが、世間では少女誘拐事件として報道され松坂桃李は逮捕される。

それから15年。
すずちゃんはファミレスの店員として、松坂桃李は少年院退院後にひっそりと喫茶店の店主をして生計を立てていた。
たまたま、すずちゃんはその喫茶店に入り松坂桃李が恋人の多部未華子とともに出所後に平穏な暮らしを送っているのを目撃し安心する。

だが、すずちゃんの付き合っている彼=横浜流星はDV彼氏だった。彼氏の暴力により傷ついたすずちゃんは、家具で横浜流星を殴り倒し部屋から逃げ出す。
行く当てもなく町で座り込んでいたすずちゃんに声をかけたのは、又しても松坂桃李だった。

すずちゃんを喫茶店へと案内した二人は、15年ぶりに松坂桃李が逮捕された時のことを告白する。
すずちゃんは、警察の聴取で親戚の息子に性的虐待をされていたことを告げることが出来なかったため、自分を助けてくれた松坂桃李が逮捕されてしまっても何の弁護もしてあげられなかったことに、ずっと罪悪感を感じていたのだ。

泣きながら謝罪するすずちゃんの頭を優しく撫でる松坂桃李。二人の関係は15年前と変わらないものだった。

すずちゃんは横浜流星からの逃げ出し、松坂桃李と同じ万署の隣の部屋に引っ越す。
そんな折、すずちゃんと同じファミレスで働くシンママが新しい彼氏を沖縄旅行に行く間、数日、娘を預かって欲しいと願い出る。
過去に孤独を味わったすずちゃんは、その申し出を承諾するが、シンママは連絡を絶ち娘を引き取りに来ることはなかった。
そのため娘は松坂桃李が面倒を見ることに。

新生活を開始したすずちゃんの元へ、ストーカー化した横浜流星が押しかけてくるがはっきりと別れを宣言する。
その腹いせに横浜流星は、すずちゃんと松坂桃李の現在の関係をネットやマスコミに流したり、松坂桃李の喫茶店にロリコン等の落書きなどの嫌がらせを受け、再び二人は世間から白い目で見られる危機が迫る。

過去の真相が広まり、多部未華子ちゃんから別れを切り出される松坂桃李。広瀬すずちゃんとの関係修復が成らないことで絶望した横浜流星は自殺騒ぎを起こす。

警察は、マスコミからのゲスな通報により松坂桃李がシンママから捨てられた娘の面倒を見ている事実を掴み、すずちゃん誘拐事件の再犯の疑いがあるとして松坂桃李の身柄を確保するが、結局は嫌疑なしとして釈放される。

喫茶店に戻った松坂桃李は、訪ねてきたすずちゃんの前で全裸になり、自分の陰茎が極度の短小のため性交が出来ず成人女性には相手にされないことから、性的なものではない少女だけが安心てそばにいられる異性であったことを号泣しながら告白する。
すずちゃんは自分の恩人である松坂桃李のために伴に生きていこうとを決意するのであった。

泣けるぜ。
電気羊

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