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ARGYLLE/アーガイルのロアーのレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
3.8
「キングスマン」のセルフ・オマージュみたいな映画ですっごく面白かった!でも今回は脚本にマシュヴォが関わってないみたいだから、セルフ・オマージュともなんかちょっと違うかな?(通りでマシュヴォにしてはお下品さが足りないとは思った)。

ちょっと馬鹿馬鹿しいほどの派手な見せ場が気持ちよくて「こう言うのが観たかった〜!」がたくさん詰まったお楽しみ袋だった。逆にマシュヴォのセンスでやり過ぎなほどやり過ぎてなかったら、B級映画として埋もれていたかも知れないと思うと、こう言うのでホント良かった。

確か批評家のスコアは低かった筈だけど、まあ批評家はこういうエンタメに振り切った映画は嫌いだろうね。でも、私たちは時々こう言うのも観たいの。そりゃ食事マナーを守りながら味わう高級フレンチみたいな料理も好きだけど、ただそのままかぶりついて「おいし〜!」ってなるジャンクフードも時々食べたいの。時々っていうか、実は6:4くらいの割合でこういう映画の方が観たいまである。

「とにかく観て!楽しいから!!」って感じだから、あまりアレコレ語る映画ではないと思うんだけど、とりあえずこれはポスターのキャラの並びからして騙す気満々なやつだよね。良い意味の写真詐欺に遭った。
小説の中のスパイ(ヘンリー・カヴィル)と現実のスパイ(サムロ)という描かれ方なので、サムロがカヴィルの下位互換みたいなスタンスになる訳だけど、むしろその下位互換がめちゃくちゃ良い...むしろサムロの方が良い。こういう絶妙さがほんっと、サムロの魅力だと思う。完璧超人な美人より、ちょっと隙のある子の方がリアルにモテるみたいな(違)。しかもヘンリー・カヴィルのお顔とサムロ、どっちも好きな私にはどう転んでもおいしい。でも欲張りなので後2倍の尺で観せて欲しかったとも思った。

ところで、冒頭のアクションシーンくらいのやつなら「北インド映画でいつも大真面目にやってますよ」って思ったんだけど、全部観終わってからは「冒頭どころか、この映画くらいのことは北インド映画では割とデフォでやってますよ」と思ったので、こういうエンタメを日頃から摂取したい人には、北インド映画をオススメします。

あ、それと今日はいつもより頭がさっぱりしてたから、何となくあまり字幕を読まないで観てみたけど、このくらいの内容ならだいぶ字幕なしで大丈夫かも。英語も聴き取りやすかったし。
「メリー・ポピンズ」「ルーニー・テューンズ」「ジェフリー・ダーマー」「クレープ」辺りはやっぱり字幕翻訳されてなかったので、そう言うところまでちゃんと楽しむなら字幕で観た方が良いね。今度からもっと字幕で観ます(映画館では)。

MEMO---
・始まる前からすでに選曲が良かった〜!
・ダンスシーンが映像版リプライズみたいで、ネイルもメイクも全部リプライズされてて「好き!」ってなった。こう言うの大好き
・原油のシーンめっちゃ面白かったけど、自分が敵側でアレが向かってきたらマジで怖いと思った。姿を見た瞬間「あ、オレ終わった」ってなるやつ
・猫ちゃんホントかわいかった〜!ほどよくおデブなのもかわいいし、最初の部屋のシーンでずっとカメラ目線になっちゃってたのもかわいかった
・スピンオフみたいなのもアリなら、そのうち日本酒とかも登場させてくれないかな?
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