このレビューはネタバレを含みます
Matthew Bourne監督の最新作。
同氏のスパイ物といえばキングスマンが有名だが本作はアプローチ、語り口が異なり食傷感はなく楽しめた。
多面的な自分、憧れへの投影、そういったペルソナと自己肯定をとても具体的、写実的に描写していたのはとても現代的だと思います。
猫がアクションシーンに参加していることが多い一方でケアの直接的なシーンが少なめである点は気になる人はいるだろうと思う。
Matthew Bourne監督特有のケレン味あふれる演出も健在で作品を追ってきてる人は楽しめると思います。音ハメやセリフが後のアクションのきっかけになるところなど非常に痛快。スケートバトルのシーンは個人的に同氏作品のアクションで過去作随一かもしれない。
よく槍玉に上がっているBryce Dallas Howard氏の体型についても5年間小説家、不安症で引きこもり気味であったことなどを踏まえると当然だし一度獲得した動きって体型が変わっても意外とできるものなので違和感はなし。むしろフレッシュで魅力的でした。