画面に汚いものが映らない良きエンタメ映画。ヴォーン監督の映画は画面の隅から隅まで綺麗に統一されている。かっこいいキャラクターと綺麗な世界観。この映画は小説みたいな世界から少し逸脱してみせるからそこが面白いところ。キャラで通してきたところをあくまでストーリーで展開させている。だから予想を裏切ってくる展開は結構楽しめる。ここはスパイ映画さながらという感じがする。
もちろん馬鹿馬鹿しさはありすごく雑なところもある。あんな広そうな農園はgoogleマップで頑張れば見つかりそう。誰も思いつかないようなアクションをやってのける。画面が鮮やかになるカラフルスモーク連発、原油スケートアクション。終盤に連続で訪れるのでそれを見れるだけでも楽しい。ありえなくて笑ってしまう。これだけバカバカしいのになぜサミュエルLジャクソンにMFを言わせなかったのか不思議でならない。
ただ、長い。今どきボタンを押す押さないで不必要に長くすることもあるんだと思った。マルっとなくてもあまり気にならないしスケートのアクションで終わって良かった。サム・ロックウェルとダラス・ハワードのシナジーが生み出されているかは微妙だった。キングスマンと接続させようとするのはいい考えとは思えない。
