内戦を逃れたアブエラ(マリア・セシリア・ボテロ)は魔法を手に入れてエンカントという平和な村を築いていた。彼女の子孫たちはそれぞれに魔法を持っていたが、孫のミラベル(ステファニー・ベアトリス)だけは平凡で、自分の役割に悩んでいた。ある日、ミラベルは家が崩れかける姿に気付き、自分の力でそれを止めて家族を守ろうとするのだった。
ディズニーアニメーションによるコロンビアを舞台にしたファミリーアドベンチャー。
ラテンの底抜けに明るい音楽がたのしくて、ミュージカルに仕立てたのは、作風にピッタリマッチして大成功。劇中歌もめちゃくちゃ美しくて心地よかった。
そして、個性的な魔法の数々がバカバカしくも楽しくて、床板が動いたり、階段が滑り台になったりという魔法の家の設定にもワクワクさせられた。
ただ、魔法というギフトをもらった家族は、それぞれに完璧に貢献することを求められて苦しみ、一方のミラベルは自分の存在価値に悩む。
明確な悪役を立てずに、家族の物語で最後まで通した潔さは好きだった。
以下、ネタバレあり。
無理して頑張らなくていい、完璧な姿を続けなくてもいい。それがメッセージで、その象徴がミラベルだ。
最後にはみんなが助け合い、赦し合って幸せになる。魔法なんてなくてもいいんだって終わり方のはずが、魔法が復活しちゃった!笑
明るく派手に終わらせるには仕方ないのかなー。