タマル

バトル・ロワイアル 特別篇のタマルのレビュー・感想・評価

3.6
タランティーノ、92〜09年までの映画で本作がぶっちぎりの一位と評価。
……そうですか。
なんかすいません、自分みたいなもんがスコア3台をつけちゃって。
以下、レビュー。


北野武作品を一気見するついでに、役者ビートたけしもつまみ食い。
キタノという教師の役で出演しています。

どうかなぁ〜? 役者ビートたけし。
正直、序盤の「今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」 のたけしは完全にミスキャストだと思ったけど
終盤のたけしは完璧にハマってた。
やっぱりたけしは『ソナチネ』の村川みたいな“俺疲れちゃった男”を演じてる時が一番輝いてるな〜。 監督もそこを評価してのキャスティングなんだと思うけど。
ストーリー前後でキタノのキャラクターの整合性がとれていないので、単純に脚本の問題なのかもしれません。
オールマイティではないけど、一点豪華主義の俳優ということでしょうね。ビートたけしという役者は。

役者といえば、本作の山本太郎は本当に輝いてたと思う。
いい役者だったんだな。知らんかったわ。
安藤政信と柴崎コウも良かった。
でも、他は総じて微妙だったかも。
単純に演出が肌に合わない、ってのがデカイにしても、なんだかなぁ。なんか違和感がありました。
演出は映画全体においても過剰であり、どこまで真剣に観ていいのかわからず、逆に緊張感がそんなになかったように思います。

ただ天下の深作欣二映画。
2時間という長さを飽きさせること無く観せる特有のスピード感には惚れ惚れします。
娯楽映画として文句のつけようのない出来ではないでしょうか。
オススメです。
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