ちろる

余りあるのちろるのレビュー・感想・評価

余りある(2021年製作の映画)
3.5
若葉竜也さんが主役演じるとある都会に住むカップルの軌跡。
運命的な出会いに見えた2人。
全てがうまくいきそうな居心地の良さを感じていたのに、いつのまにか歯車が狂って、互いに1番大切な言葉に口をつぐんでしまう。
都会にはいくつものチャンスが転がってるけど、その人口の多さゆえの希薄さで簡単に裏切られてしまうこともある。
だから、一人きりで孤独に過ごすにはあまりに過酷な町。

語り口の声が心地いい。
ありふれたカップルの日常の様子も、詩的な表現で語られる事によって、何かかけがえのない物語のように感じられる。

「劇場」とか、「花束みたいな恋をした」みたいな後ろ髪引かれるような切なさを感じる恋物語でした。
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