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私ときどきレッサーパンダのkoのネタバレレビュー・内容・結末

私ときどきレッサーパンダ(2022年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

1回目_220314
映像表現のパッション弾け飛んでて、とめどなくすごかった。強烈な映像浴びてブチアゲだし、質感が目に心地良すぎた。
料理シーン、ヒーロー映画的演出、ビデオ撮影風の映像、ライブの高揚感、推しを見るキラッッキラの目、、最高。
日本アニメから多大なる影響を受けてたね。
すっかり私も4townie。4town 4ever!!!
楽曲ソングライターがフィニアスとビリーなのやばいやん。
ジェシーがフィニアスなんずるいし、ローベルはジョーダンフィッシャーでしょ、でもやっぱり可愛いテヨn……
仲良し4人組のワントーンコーデが最高すぎるな。キャラも立ってて好き〜!
たまごっち(?)が死なないように代わりに育ててくれるミリアム愛情深すぎて抱きしめた。レッサーパンダ状態でもボディタッチ阻止するのマジ好きでは?
プリヤは最高にイカすしオモロいし、、、アビーのめまぐるしさ可愛いし、、、
メイメイに監督の幼少期が投影されてるのがやっぱりいいね、愛。

主となる仲良し4人組が中国系,インド系,韓国系,純カナダ人なだけじゃなくて、車椅子の子や糖尿病のパッチをつけてる子もいるらしくてすごい!

思春期の暴走とか痛さを肯定してくれる、優しい映画だった。明るくて自身家だったメイメイが、自分が嫌になって自傷にはしるのしんどかった。
ラスト、これも私だと愛して受け入れるメイメイ😭😭😭最高😭😭😭

2回目_220609
メイキング見てさらに監督他製作陣のファンになった!それもあって、2回目の見え方がかなり違って良かった。
人間がレッサーパンダになるにも関わらず、フィクションとは思えなかった。監督の生い立ちや経験が反映されてるのは大きいね。
映像の巧みさと可愛さに圧倒されながらも、繊細な心理描写をずっと追えた感じ。
前回は鮮やかな画面のイメージが大きかったけど、今回は霞んだ画面と深い悲しみのイメージも大きく残った。
一気に高ぶって周りが見えないのとか、急に恥ずかしくなって塞ぎ込むのとか、心臓のバクバクとか、今まで自分が感じたことのある感覚と同じものが映像としてそこにあるのがヤバすぎると思った。
私たちがすぐに好きになった明るい自信家メイメイが、、思春期の変化に戸惑ってどんどん自分を隠すようになって、、でもそんな自分も失いたくないって、、、
メイメイの顔だけでも心理描写が秀逸。

4Town存在しないの辛い、絶対に存在してなきゃダメですこれは。

一個ちょっと気になったのは子供たちとその推しなんだけど、(韓国系アビーが韓国系テヨン推しとか)同じ人種であることが多くて、そこ変えてもよかったんじゃないかなと思った。


3回目_230205
最高映画


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レッサーパンダに変身することは、思春期の身体的・精神的変化の隠喩。
身体は毛深くなって生理がはじまってニオイもする。気持ちは荒ぶって反抗的になって、性的な衝動が抑えられなくなって、自己嫌悪に陥ったりもする。
特にこの映画が画期的なのは生理と性的な衝動の描写があること…!! 見向きもしなかった男の子に憧れてヘンテコな人魚の絵を描きまくる。女性の性的な感情も、思春期を扱うなら描かなくちゃねって監督のこだわり。
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