沈黙のパレードのsatooohのネタバレレビュー・内容・結末

ガリレオファンなら大きく期待を裏切ることは無いだろうけど、初めての人は『容疑者Xの献身』とかから見てほしい感…

まず、気づいたら本編が始まってた。映画館で見てて、長い予告編だな〜と思ってたらすでにガリレオだった。映像の演出にこだわりを感じて良かった。

話も前半はめちゃくちゃよかったし、なみき屋の人々の苦しみが伝わってきて見入ってしまったが、事件がちょっと複雑で後半そもそも感情移入してる余裕が無かった(多分2時間では無理がある)のと、夢を諦めた音楽夫婦か勝手に他人の娘に夢を押し付けてる汚さに冷めてしまった。あっと驚くトリックというよりかは、後出しジャンケンされてる感じ。それもどんどん呆気なくてエグい現実見せられてくし。
15年前の事件が関連してると言って風呂敷広げた割には、蓮沼の同僚の人の過去も全然掘らないしそこも消化不良。

福山は相変わらずカッコイイし肌キレイだし、役者さんたちの演技も凄かったけど、改めて『容疑者Xの献身』はトリックの驚きと感情移入のバランスが素晴らしいなと思った。自分がガリレオのせいで理系に来ちゃったくらいガリレオに影響されて育ってきたのもあり、期待しすぎてしまったのかも。期待通りだけど期待は超えてこなかった。でもよかった。令和にガリレオを見られて幸せです。

エンディングは反則だと思う。

話の本編に全く関係ないけど、パレードのシーン、みんなマスクしてなくて、なんかこんなステキな日常もあったのかなと勝手に現実に悲しくなった。こういう発想をしちゃう自分が悲しいわ。