容疑者Xだけ見たことあった。ガリレオはただのドラマの延長じゃなくて、一本の映画としてめちゃ真面目に作ってる感じがして好印象だった。TVでやってたから見た。
ずんの飯尾さんの演技めちゃ良かった。なんかリアルで絶妙。もっと見たい。殺された犯人の家に一緒に住んでるおじさんもなんかリアルですごかった。柴咲コウの良さはあんまり出てなくてもったいなかった。北村さん良かった。
ガリレオは事件の人間ドラマ部分には全く無関心で、トリック部分だけに興味があるというキャラだからこそ面白かったのに、今作ではトリックはすぐ分かっちゃって、行きつけの店の店主が〜という理由一本で、人間関係の部分をズブズブ解明していく。だから福山雅治が、ガリレオというよりは刑事さんの役割をやって、その都度刑事（北村さんら）に教えてあげるような感じ。それによってガリレオならではの要素はかなり消え、普通の刑事サスペンスになっちゃっていた。
細かいこと言うと、柴咲コウから話があってから通い始めただけなのに、行きつけの店って言って今までのポリシーを覆しちゃう点はちょっと納得いかなかった。ガリレオのキャラよりもストーリーを優先してしまってるように思えた。
真相はめちゃくちゃ複雑になってた。良い点は最後の最後までえ？どうなの？と引っ張られる点。ただ、めちゃ複雑に何個も事件が重なってて、それぞれについて丁寧に事件の状況と加害者の感情を見せてくれるんだけど、それのせいで、観客の裏をかくためにめちゃ一生懸命無理矢理複雑な話と加害者の動機を練って作った感が出ちゃってたかも…。
いっそドラマの時のコミカル感を出しちゃってもいいかも。あと、ちょっと有り得ないかも？くらいのトリックでいいから、最後に大仕掛けが分かる的な方が見たいかも。わざとやってないんだろうけど、フレミングの左手とか、デレレレデレレとか、数式書きまくるとかを前面に出したサービス満点バージョンも見たいかも。
