このレビューはネタバレを含みます
どちらかというと今風のアニメは苦手だったけど、良いらしいと話題になってたし、墓場鬼太郎の漫画版は最初の方だけだけど読んでたから気になって見に行った。けっこう良かった。お客さん満員で、すごっと驚いた。
・絵的にも話的にもエグいので、PG12よりもうちょい上げてもいいぐらいに感じた。
・元々萌え系アニメが苦手で、最初ちょっと今風の絵柄に抵抗があったけど、お話をすごい真面目に作り込んでいて、原作や水木しげるへのリスペクトもバシバシ伝わってきたので、序盤でその苦手意識は消えた。
・原作へのリスペクトをすごい感じた。幽霊族の説明の所でもろ原作の絵が出てきて興奮した。ラストの後日談も繋がりはちょい無理矢理さを感じたけど、今風のアニメを通して原作に興味の湧く人がチョビっとでもいるのであれば、それはそれで素晴らしいことだと思った。戦争シーンもすごくて、水木しげる自身の話も入れ込まれててよかった。
・セリフ回しは、最初ちょっと説明的と思ったけど、全体的には違和感とか、嫌だなとかを感じるシーンはなくて、誠実に作られてると感じた。
・ラストの主人公の、頭まっ白髪で「覚えてないけど悲しい」みたいなこと言って終わるシーンは何かいいなと思った。あそこで終わっちゃった方がかっこいいかも。その後の部分こそが原作に繋がる大事な部分だから無理か。
・あの物凄いミニスカ化された猫娘が出てくるアニメは全く見たことないんだけど、そっちと繋がってるってこと？
・中盤の戦う所とかすごくて、日本のアニメのクオリティってより高くなってるのねと思った。
・事件の真相は救いがなくて嫌な話だった笑。手塚治虫の奇子みたいな話だった。思いっきりさよちゃんに感情移入しちゃってて、もちろん助かるもんだと思ってたら容赦なかった笑。ラストも、さよちゃんは悲劇だったけど、ラスボスの爺さんの魂やっつけてあの男の子だけは助かってハッピーエンド！とかにもならないし笑。あ、でも最後に成仏してるから救いはあるっちゃあるのか。でも狂骨になってからの成仏って全然ハッピーエンドじゃないじゃん！
・自分の記憶力が乏しいせいなんだけど、登場人物が多かったことに加え、殺された人の姿が変わり果て過ぎてて誰が死んだのか理解するのに時間がかかった。
