2007/09/26
涙が止まらなかった。かわいそうとか、悲しいとかじゃないんです。登場人物たちの生きる力に。。。
失明したミルコは法律上通常の学校へ行けず、盲学校へ行くことになる。そこの校長も盲目者で、彼は彼なりに生徒たちが一人前になってくれることを望む。決められたレールを走らせて。でもそうすることだけが教育なのだろうか? だってミルコは素晴らしい才能を秘めてるんだよ? そこで彼に救世主が現れる。一人の教師だ。
失明したという絶望感からミルコを救ったのは、紛れもなくその教師のちょっとした手助けだった。後は周りの仲間であり、ミルコ自身の生きる力だ。そして今度は逆に生徒たちから教師が学ぶ、盲目だからといって子供たちの可能性を封じてはいないか?と。
主演の男の子はミルコの凛としたところを大変よく表現していて素晴らしい。10歳なのに彼女に告白されるおマセさんぷりもイタリアらしくて素敵♪ 舞台は1971年のイタリアなのだけど、自転車やポスターなど、小道具一つとってもレトロなヨーロッパが感じられるのがまたいい。私はハリウッド映画も好きなのだけど、あそこではこういう空気感の作品は絶対無理だろうね。なのでこういった作品もどんどん観ていきたいな。