ミルコのひかりの作品情報・感想・評価

「ミルコのひかり」に投稿された感想・評価

Maoryu002

Maoryu002の感想・評価

4.1
1970年、10歳のミルコは事故で視力を失い、全寮制の盲学校に入れられ厳格な規律に縛られるが、録音装置を手にしたのをきっかけに音の世界に興味を持つ。やがて音を使った演劇を作り始めるが、校長は決まりを守らないミルコを退学させようとするのだった。

光を失ったミルコが最初に持った感情は強い怒り。
でも、そのエネルギーを創造性に切り替える力を持っていたことが素晴らしい。きっかけを作ったフランチェスカやジュリオ神父の存在も奇跡的だ。

終盤のデモとか神父の反乱は唐突感あったけど、めちゃくちゃ美しい物語だった。
ついでにミルコの初恋もまた甘酸っぱく微笑ましい。

想像力や個性を伸ばしてあげることの大切さを痛感するし、人と違うことは欠点ではなく長所になりうるということが伝わってくる。
校長の言うとおり規律も大切だけど、そこに固執してはいけない!

インクルージョン、ダイバーシティが叫ばれているけど、“盲人には選択の自由も可能性もない” なんて悲しいセリフがなくなるように、この映画はすごくいい題材になるんじゃないかな。
DVDで鑑賞。

【 1971年。イタリア・トスカーナ。不慮の事故で視力を損なったミルコは、法律に則って全寮制の盲学校へ送られる。規律を重んじる学風に馴染めず孤立していたミルコは、ある日偶然見つけたテープレコーダーに夢中になる。校長はいい顔をしなかったが、彼の情熱はやがて周囲を巻き込んでいく・・・。映画音響技師ミルコ・メンカッチの幼少時代を描いた作品。】

いや~いい映画だなぁ。
ちょっと予定調和では?と思ってしまうほどのいい話だが、これが実話だと言うから驚いてしまう。世界はそんなに悪いところじゃない、そんな気持ちにさせてくれるいい映画だった。

終盤の展開が急すぎて?! だったのは残念ポイント。
生徒たちが作っていたサウンドドラマを完成させる(邪魔をしない)こと、これが先ずは何よりも大切なことだと思うのだけど、どうなったのだろうか?
映像は唐突に、教師が指導する全員参加の生サウンド劇の準備に夢中になる生徒たちを映し出す。ここに至った過程、これは省いてはならないポイントだったのでは?

子供たちの生き生きとした表情が印象的。みな自然な演技で素晴らしい。演出お見事。
自転車2人乗り、映画館、お喋り、サウンド採集、ドラマ制作、恋・・・ほんとに楽しそう。多くが違反行為なので観ているこちらのワクワクもひとしお。
最高だった。
Yui

Yuiの感想・評価

4.1
不慮の事故で失明し心を閉ざしてしまった少年が、一台のテープレコーダーとの出会いによって新しい世界への扉を開き、自由と希望を獲得していく姿をドラマティックに描いた作品。

イタリア映画界の第一線で活躍するサウンドデザイナー、ミルコ・メンカッチの実体験を基にしたストーリーで、本作の音響もご本人が担当しているそうです。

実話映画のパワーと感動を久しぶりに感じた作品。多少の脚色はあったとしても、嘘が見えない物語で本当に感動した。

不慮の事故で失明してしまったミルコ。この時代と国には全寮制の盲学校に入らなければならないという規則があり、家族とも友達とも離れ離れに。そしてその学校の校長は、盲人にはなんの可能性も未来もないと決めつけ、厳しく型にはめた教育をする…。

校長を悪役とする話ではあったけど、危ないからなどの理由で世の中がそうだったんだろうなと思った。でも、それではがんじがらめで何も育たない、悲しい人間になってしまう…。

そんな中でもその盲学校で、新たな出会いをし、テープレコーダーと出会ったミルコは、心の中に湧き上がる情熱や想像力で、その型をどんどん超えて行こうとする。そうする事で自分の世界や周りも変わって行く。その心と才能が人々を巻き込んで行く。

音や言葉や音楽がとても素敵な作品で、ラストの劇のシーンは目を閉じてと、目を開けてと、二回観ました。素敵だった。


「青ってどんな色?」

「自転車を飛ばした時に顔に当たる風の色だよ」

素晴らしく心に残るシーンが多い作品でした。


2022-22
leyla

leylaの感想・評価

4.1
実話だからこその魅力にあふれた珠玉の作品でした。
光を失った少年の話ですが、暗くはなく、希望に満ちた明るい物語です。

イタリア映画界で活躍する盲目の映画音響技師ミルコ・メンカッチの少年時代を描いた実話ベースの物語で、音響も本人が担当しているそうです。

1971年、イタリアのトスカーナ地方が舞台。
不慮の事故で目が不自由となったミルコは盲学校に入れられます。当時、イタリアでは視覚障害があると全寮制の盲学校に入れられる規則があった。

校長は「盲人には可能性などない」と思い込み、厳格な規則のもと個性を認めない教育をしていた。

ミルコは規則を破り、自分のやりたい音の世界に没頭します。録音機器を持ち、さまざまな音を録音し、編集する。
やがて、彼の才能が周囲の人々の心を動かしていきます。

子供たちが工夫しながら音を録音して劇を作る過程にワクワクしました。
ラスト10分、彼らの劇に涙・涙。
想像力は、こんなにも自由なんだと思わせてくれます。

好きなことに邁進する姿、みんなで作る歓び、冒険心、友情、初恋、想像力…
子供の頃の懐かしい思いが詰まっていました。

生まれつき全盲の子が聞きます。
「青ってどんな色?」
ミルコはこう答えます。
「自転車を飛ばした時に顔に当たる風の色だよ」

何かを失っても何かで補うことができる。希望を見いだせるセリフだと思いました。

その数年後、イタリア政府は盲学校を閉鎖。ミルコも一般校へ通えるようになったといいます。
素晴らしい実話です。
BoltsFreak

BoltsFreakの感想・評価

3.5
盲目のサウンドデザイナー、ミルコメンカッチの体験を元にした作品。

サウンドデザイナーの感性が幼少期からあり、その才能を活かして現在も一線で活躍するってスゴい。

彼の音への拘りが才能である事に気づき将来に繋がると諭した先生(神父)もスゴい。
最後の学芸会は少しうるっとしてしまった。
aaaakiko

aaaakikoの感想・評価

4.5
盲目の映画音響技師、ミルコ・メンカッチの実体験をもとにした作品だそうです。

子どもの笑顔がすてきな映画ベスト100、とかあったらランクインしそうな映画!
こっそり映画見に行ったときの、みんなの笑顔がめちゃくちゃ良くて泣けてしまった。
聖書の物語しか知らなかったら、初めて映画見たらそりゃもう楽しいんだろうなあ。たとえ目が見えなくても、映画って。

最後も良かったですが、先生に隠れて録音してるとこがやはり楽しそうだったな。規則は破るのが楽しいんだし。
あと、近所の女の子が、子どもなのにすごい美人だった。

目が見えない人生ってどんなのだろう。想像がつきません(自転車に乗れるなんて!)。
生まれながら見えない子、ミルコみたいに事故で見えなくなってしまった子、いろいろいたけれど、自分に合った指導者に出会えるというのは本当に幸せなことなのでしょう。
Momoka

Momokaの感想・評価

4.2
中学生の頃、弟を学童に迎えに行って帰りに二人乗りしようと無理矢理弟をチャリの後ろに乗せたら派手に転んだの思い出した

境遇が同じとか共感できたとかではないんだけど、上手く言えないんだけど、今観て良かったと思った
orangeloop

orangeloopの感想・評価

5.0
感覚や記憶がかつて持っているものを
超越させたような世界が広がっていった

1970年 トスカーナ
自宅にあった銃が誤って暴発した
イタリア映画の音響技師
ミルコ・メンカッチの少年時代を描いている

ジェノヴァにある全寮制の盲学校
まだ僅かにひかりが見えるミルコは
木の上に登りフェリーチェと
青ってどんな色?と色の話をする
「自転車に乗って顔に当たる風の色」

聞こえてくる音をレコーダーに録る事を思いつく
協力者であるフェリーチェが扉を少し空けて
窓に吹きつける微かな風の音を聞かせる

ミツバチは良かった
フェリーチェがとっても可愛い
他の生徒も会話が可笑しい

その自然の音に感動するのも束の間
思い描く世界を音にする
創造力が無限な広がりを見せる

皆で学校を抜け出して映画館に
行くシーンは良かったな こういうのに弱い

創造性から音を通しての表現力は
呑み込まれるような世界観だけど
母親に抱かれる10歳のミルコは凄く小さい

消えていってしまうもの
この世のあらゆるものから聞こえる
ずっとの間は掴めない
 一度しかない地上のもの


「太陽は、ぼくの瞳」とは違う
フォローしてる方が教えて下さった!

自然界や創造物の美しい姿はあるけど
この世に囚われない翼というか
筆舌しがたい人間の持っている
確かな美しさがこの映画にはあった

暫く何を見ても涙が出てしまう
本当に素晴らしかった
ミルコと仲間達の豊かな感性をお見事に描いたが、子供の輝きを滅殺するのも、引き出すのも大人であることを再度認識した。
325

325の感想・評価

3.9
ミルコの意志の強さ、仲間と力を合わせた先にあるヒカリ、感動しました。
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