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ジェーンとシャルロットのFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

母親になりたい娘、という視点から何故か『秘密の森の、その向こう』を思い出してしまった。冒頭からシンメトリーに配置された親子の時点で予感はあった。劇伴が目下監督であるシャルロットの最新作である2017年のアルバムからも部分的に使われていたので、彼女の来日公演を思い出してしまった。ファンの空気感は、1人のアーティストとしての彼女と言うよりは、セルジュとジェーンの面影を探しにきたような雰囲気で少し驚いたなぁとか。アルバムのプロデューサーであるセバスチャンの西洋的エレクトロニクスを配し、ディスコ/ファンクに舵を切り、ステージセットも蛍光灯を使ったミニマルなもの。演奏も申し分なしで滅茶苦茶かっこよかったにも関わらず反応があまり…。
二世の重さを痛感した出来事だったが、本作で彼女はあっけらかんとジェーンのようになりたいと語っているのをみて本当に凄い人だと思った。ここで写されるジェーン・バーキンは監督の理想像でもあり、娘(孫)が野原を走るのを追いかけるカット(つまり自由を満喫する姿)もまた、ジェーン・バーキンの一つの側面なのだろう。
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