あきしげ

レリックのあきしげのレビュー・感想・評価

レリック(1997年製作の映画)
2.0
半分以上が真っ暗な映像に支配されたクソみたいな演出。

良かった点。

・レリックの納得できる設定
・怪物が襲いかかる恐怖演出

悪かった点。

・物語の半分は暗闇で展開
・レリックの全貌が控え目
・いらない登場人物が多い

本作は期待させられるストーリー。
実際に鑑賞するとガッカリします。
というよりはイライラしてきます。
なぜならほとんど暗闇の展開です。

何が起きているのか分からない。
ワザとそうしているのだろうと。
演出の為にごまかしている手法。
古くからあるけど好きではない。

本作は中盤以降、ほとんど真っ暗。
明かりがあるのになぜか暗いです。
博物館のイベントもなぜか真っ暗。
普通は照明を当てて強調するはず。
人の顔も判別できないほど真っ暗。

そうなってくると観るのもバカバカしい。
何が起きているのか目を凝らすのも疲れる。
それに加えて段々とイライラしてきます。

だからと言って目を瞑るのは論外。
だけど、そっちの方が賢明だろう。
余計なイライラを募らせないから。

真っ暗な演出は効果的ではないのも痛い。
単純に粗をみせたくないから真っ暗です。
もうそれだけの理由しか感じられません。

一応、レリックの正体について語っています。
ですが、肝心のレリックは全貌をみせません。
モンスター映画ではセオリー通りの手法です。
ただ、本作の暗闇のせいで逆効果になります。

最後の方で全貌をみせるけど出し惜しみが過ぎた。
もはや、レリックの全貌など興味がなくなります。
それぐらい暗闇の演出がクソで期待感をそがれた。

その中でもグロテスクな演出は良かった。
これをもっと全面的に出すべきであった。
そうすれば本作はもっと楽しめたはずだ。

暗闇は効果的に使ってこそ意味がある。
乱発すると興味を失わせる良い例です。
あきしげ

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