このレビューはネタバレを含みます
猿の惑星 リブートシリーズ第一作目。
この物語はシーザーの目線で観る。
ウィルに家に引き取られてからは、家族として過ごす中で、
窓の外から外を眺めるシーザー(外界への憧れ)
霊長類収容施設の上から眺めるニューヨークの街(世界への憧れ)
その施設のバカ息子・製薬会社の社長を見下ろすカット(主従の逆転)
エンディングのアメリカ杉の上から眺める世界(生態系の逆転)
見下ろすという行為が、場面によって意味が変わる。
目線の先に何があるのか。その対象が私達だったら?
シーザーに感情移入しながらも、どこかでヒトの愚かさ・無責任さ・弱さをシーザーに突きつけらる感覚があった。
映画冒頭から出てくるルーカスタワー(ハノイの塔)は、一度構築された塔を分解・再構築する知能テストなのだが、この物語の展開を示唆するモチーフでもあった。
・好きなキャラクター
施設のバカ息子役のトム・フェルトンは流石だと思った。
画面に出てきただけで、「あ、こいつは悪いやつだ」と思わせるあの顔?(これも目線?)の演技がうますぎる。
サーカス出身のオラウータン、モーリス
ヘリコプター撃墜するゴリラ先輩
次作で大活躍の傷持ちのコブ(ジェイコブ)
・好きなシーン
ボスっぽいやつへの、一斗缶で一発でわからせるシーン
施設内の猿たちに、ALZ-113を発煙弾のようにばら撒くシーザー。
動物園の檻を槍のように扱う
キャプアメ並みのマンホール投げ
ビルの突っ切る、横スクロールシーン。
ゴリラ先輩のヘリコプター撃墜