Jun潤

今はちょっと、ついてないだけのJun潤のレビュー・感想・評価

2.9
2022.04.13

Filmarksで見つけた作品。
柴山健次監督・脚本・編集・企画・プロデュース。

バブル期にネイチャーフォトグラファーとしてテレビ出演や書籍発売などで人気を博していた立花浩樹。
バブルが崩壊してからというもの、彼はiPhoneで景色を撮ったり知り合いの以来で写真を撮影したり。
そんな彼を中心に「ちょっとついてないだけ」の人たちが描かれる。

前半の宮川と寛子の場面が印象的でした。
…というよりなだらかな展開に睡魔が負けました。
途中で起きても高橋和也の長セリフにまたも敗北…。
タイトル回収あたりでようやく意識がハッキリしました。
なので前半までのデビューになることをご了承いただきたいのと、お詫びいたします。

母を亡くした宮川は悲しみを嘆き、思い出に浸るも、その姿を妻に罵倒され激昂、それをきっかけに夫婦は離婚へ。
バレエのステージに立つ娘の姿に若き日の母を見つける。
これは男には気持ちわかるんですよね…皆マザコン。
それを馬鹿にされて怒るのも気持ちわかります、てか奥さんヒステリックすぎないか。
道の途中でも、いつでも好きな振り出しに戻ることはできる。

夢を追う若者たちが集まるシェアハウスで、1人取り残されてしまった寛子。
メイクアップアーティストを目指すも、手が荒れるだけで、夢は叶いそうにない。
そんな彼女に声をかける謎の女性。
彼女へ想いを吐露する内に、かつての仲間に想いを馳せる。
これも気持ちわかりますね…、何が一番大事なのか、夢と目的と手段が煩雑になる時間。
そんな時に話せる相手がいることがどんなに嬉しいことか、それがマルチ商法でも。

浩樹の写真に救われ、道の途中でも振り出しに戻ったり路線変更したり。
「ついてないだけ」の人々が集まり新しく始まる夢への旅路。
旅は道連れ、人生もまた同じ。
Jun潤

Jun潤